台湾出身の芥川賞作家・李琴峰さんによる日本語への思いを綴ったエッセイです。朝日新聞出版のPR誌「一冊の本」で連載中の内容を1カ月遅れで転載します。毎月1日に最新回を公開予定です。
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日本語からの祝福、日本語への祝福――李琴峰「日本語からの祝福、日本語への祝福」最終回
第26回 日本語からの祝福、日本語への祝福
先日、仕事で訪れたバンクーバーの空港でたまたま隣にいた日本人女性と少し立ち話をした。私と同世代に見える彼女はパートナーと一緒にバンクーバーに住んでいて、先住民をサポートする仕事をしているという。なんでカナダへ移住しようと思ったの? と訊くと、彼女は少し考えてから、
「日本でも就職活動をしていたけど、なんか、馬鹿馬鹿しくなって」
と、はにか
最適解じゃないほうの――李琴峰「日本語からの祝福、日本語への祝福」第24回
第24回 最適解じゃないほうの
移民というのは乾坤一擲のような重大な決断に思える。しかし当然ながら、全ての決断にはそこに至るまでの脈絡がある。
交換留学が終わってから一年半後、私は再び日本に上陸した。今度は一時的な滞在ではなく、移民しようというしっかりとした決意を伴って。
取っかかりは大学院である。交換留学していた一年の間、私は日本の大学院に進学する決意を固めた。まずは修士号を取
指数関数的成長期――李琴峰「日本語からの祝福、日本語への祝福」第16回
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李琴峰さんの朝日新聞出版の本
【好評3刷】生を祝う
アイスブルーの蛙――李琴峰「日本語からの祝福、日本語への祝福」第14回
第14回 アイスブルーの蛙
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李琴峰さんの朝日新聞出版の本
【好評3刷】生を祝う
漢文という裏技――李琴峰「日本語からの祝福、日本語への祝福」第12回
第12回 漢文という裏技
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李琴峰さんの朝日新聞出版の本
【好評3刷】生を祝う
手の焼ける生徒なのだ――李琴峰「日本語からの祝福、日本語への祝福」第11回
第11回 手の焼ける生徒なのだ
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李琴峰さんの朝日新聞出版の本
【好評3刷】生を祝う