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多々あるファミリーレストランの中でも、ここでしか食べられない一線を画したお料理と心地のよいサービスで、多くのファンを獲得しているロイヤルホスト。そんな特別な場での一人一人の記憶を味わえるエッセイ連載。毎週月曜日と金曜日に公開中!
書評や文庫解説、インタビューや対談、試し読みなど、朝日新聞出版の文芸書にかかわる記事をすべてまとめています。
喉につかえてしまった魚の小骨のように、あるいは撤去できていない不発弾のように、自分の中でのみ込みきれていない思い出や気持ちなどありませんか。あなたの「人生の呪い」に、歌人・上坂あゆ美が短歌と、エッセイでこたえます。
新人女性警官が未解決の一家惨殺事件に挑む! 二転三転する容疑者、背後で暗躍する指定暴力団、巧妙に張り巡らされた伏線――。ラストに待ち受ける驚愕の真犯人とは!? 警察小説の新たな傑作誕生!! 毎週木曜17時更新予定
作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストのジェーン・スーさんと文筆家・モデルの伊藤亜和さんによる往復書簡。朝日新聞出版のPR誌「一冊の本」で連載中の内容を転載します。毎月第2火曜日に伊藤亜和さんのお便り、第4火曜日にジェーン・スーさんのお便りを公開予定です。
第8峰『居眠り磐音 江戸双紙』其の壱ページをめくる手が止まらない! 佐伯泰英山脈の最高峰、堂々の全51巻 息もつかせぬ展開で読者を巻き込み、唸らせ、泣かせても、 まだシリーズ序盤ってどういうこと? 読者の期待に作者が燃え、驚異的ペースで描かれた会心作 いよいよ発行部数が優に2000万部を超す代表作の登場だ。すでにお読みの方も多いだろう。あるいは映画などでご存じかもしれない。佐伯ビギナーがまず手に取りそうなシリーズでもあるので、安易なストーリー紹介にならないよう気をつけ
第7峰『秘剣』其の弐 ヒロインさえも止められない 一松の明日はどっちだ⁉ 本音がどこにあるかわからない。佐伯時代小説のヒロイン像 第1巻の後半に、物語の行方を左右する出来事が起きる。江戸に舞い戻った一松は、千住宿で一夜を共にした飯盛り女やえをひょんなことから身請けし、尼寺にかくまった後、やえの郷里へ一緒に行くのだ。やえの家族も登場し、一松の荒ぶる魂も落ち着く気配。悪ガキだった偽侍が、江戸で一泡吹かせた薩摩藩の追手やまだ見ぬ強豪と闘いながら、味わったことのなかった
第7峰『秘剣』偽侍・一松の超攻撃型空中殺法が乱舞するピカレスクロマン 正義感を拠り所にしない剣術小説の気持ちよさ 薩摩示現流の達人に変身した偽侍が風雲を巻き起こす 快作、いや怪作というべきか。2002年から06年にかけて発表された『秘剣』シリーズは、佐伯作品の中でも異彩を放ち、読者の間では評価の分かれる作品だと思う。全5巻はけっして短いわけではないが、10巻越えの大長編シリーズがひしめく佐伯作品群の中では地味な存在。すでに絶版になっていることもあり、未読の人も多いだろう
クロネコヤマトの配達通知が届いたので玄関脇のポストを確認しに行くと、開きっぱなしのフタから郵便物がいくつも飛び出ていた。無理矢理突っ込まれた分厚いゆうパックとメルカリの箱、スポーツジムのチラシ、それから奥で丸まっていた都知事選の広報誌を引っこ抜く。ゆうパックは担当さんからの献本だった。 というわけで、いただいた『私の身体を生きる』をさっそく読む。これは女性として生きる17名の書き手が自らの身体について語るリレーエッセイ集で、『文學界』で不定期連載していた頃から追いかけてい
第6峰『長崎絵師』『異風者』其の弐 すべてを出し尽くす第2巻は、勇気ある撤退の意思表明だったのか 第2巻『白虎の剣 長崎絵師通吏辰次郎』の発刊は、第1巻から4年後の2003年。改題した文庫版からも2年近く経って出た。第1巻の舞台となった江戸の出来事をあまり引きずらず、この本だけを読む読者にもわかりやすく書かれている。 動かさない部分と動かす部分も冒頭ではっきりさせた。動かさないのは、江戸から連れてきたおしのの視力。これは戻らない。茂嘉も相変わらず口を閉ざし、おしの
皆さんにとって、「これまでの人生で、見た回数が一番多い映画」は何だろうか? 私は『パルプ・フィクション』である。数えたことはないが、たぶん40回ぐらいは見ている。 初めて見たのは大学生のときだ。正直言って、一度目はあまり面白いと思えなかった。なんとなくクライム・サスペンスのつもりで見始めたが、ハラハラドキドキするような感じでもなく、登場人物たちはなんか本筋とは関係ないことをベラベラ喋ってるし、暴力シーンはやたらと怖いし、どちらかというと繰り返し見ることはないタイプの映画だ