ロイヤルホストで夜まで語りたい・第11回「ロイホに住みたい」(宇垣美里)
ロイホに住みたい
宇垣美里
ずうっと、ロイヤルホストに行ったことがなかった。実家にいた頃は生活圏に店舗がなかったこと、そもそもファミレスに行く習慣がなかったこと、学生時代はなぜかいつもお金がなくて主食が玉ねぎだったこと……その諸々の要素が掛け合わさってロイヤルホストと邂逅せぬまま大人になってしまった。それが多分よくなかった。恋に狂うは若きに限るし、はしかは早めにかかるもの。十分大人になってからロイホに出会った私はもうこの衝動を抑えられない。時間があったらロイホに行きたい、できれば仕事はロイホでしたい、頼む、住まわせてくれ!!
きっかけはラジオ「アフター6ジャンクション」でご一緒している皆さまからの熱烈なプッシュだ。取材もかねて皆と一緒に他県の博物館へ出かけた帰り、どこかでお茶をしようという流れでひとりから零れた「通り道にロイホがあったら最高なのになあ」という一言をきっかけに皆から溢れるロイホへの愛、誇り、憧憬。曰く、ファミレスというジャンルを超越した存在感、季節の果物をふんだんに用いたパフェの完成度の高さ、料理はどれもこれもクオリティが高く、定期的に開催される世界各国の料理をロイホ風にアレンジしたフェアでは海外旅行気分も味わえるとのこと。オニオングラタンスープにはもはや実家みを感じているという力強い証言に、むくむくと好奇心が育っていくのを感じた。そんな夢みたいな場所、本当にあるんですか?
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初回限定特典には、一色美奈保さんによる描き下ろしイラストを使用したステッカーつき。書籍限定で藤井隆さんとハリセンボンの近藤春菜さん・箕輪はるかさんによる特別鼎談も収録!詳しくは下記URLをご確認ください