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ロイヤルホストで夜まで語りたい・第11回「ロイホに住みたい」(宇垣美里)

多々あるファミリーレストランの中でも、ここでしか食べられない一線を画したお料理と心地のよいサービスで、多くのファンを獲得しているロイヤルホスト。そんな特別な場での一人一人の記憶を味わえるエッセイ連載。
毎週月曜日と金曜日に公開中!

ロイホに住みたい

宇垣美里

 ずうっと、ロイヤルホストに行ったことがなかった。実家にいた頃は生活圏に店舗がなかったこと、そもそもファミレスに行く習慣がなかったこと、学生時代はなぜかいつもお金がなくて主食が玉ねぎだったこと……その諸々の要素が掛け合わさってロイヤルホストと邂逅かいこうせぬまま大人になってしまった。それが多分よくなかった。恋に狂うは若きに限るし、はしかは早めにかかるもの。十分大人になってからロイホに出会った私はもうこの衝動を抑えられない。時間があったらロイホに行きたい、できれば仕事はロイホでしたい、頼む、住まわせてくれ!!

 きっかけはラジオ「アフター6ジャンクション」でご一緒している皆さまからの熱烈なプッシュだ。取材もかねて皆と一緒に他県の博物館へ出かけた帰り、どこかでお茶をしようという流れでひとりからこぼれた「通り道にロイホがあったら最高なのになあ」という一言をきっかけに皆から溢れるロイホへの愛、誇り、憧憬。曰く、ファミレスというジャンルを超越した存在感、季節の果物をふんだんに用いたパフェの完成度の高さ、料理はどれもこれもクオリティが高く、定期的に開催される世界各国の料理をロイホ風にアレンジしたフェアでは海外旅行気分も味わえるとのこと。オニオングラタンスープにはもはや実家みを感じているという力強い証言に、むくむくと好奇心が育っていくのを感じた。そんな夢みたいな場所、本当にあるんですか?

宇垣美里(うがき・みさと)
 1991年、兵庫県生まれ。フリーアナウンサー・俳優。

続きは『ロイヤルホストで夜まで語りたい』をお読みください!

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