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麻見和史『殺意の輪郭 猟奇殺人捜査ファイル』第18回


 そう思ったとき、尾崎ははっとした。真ん中のテーブルに鎖が置いてあったのだ。

 過去二件の現場で、これに似たものが見つかっている。犯人は鎖を自分のトレードマークにしているのだ。

 広瀬も鎖に気づいて、険しい表情を浮かべていた。

 店の出入り口のそばで、カウンターは鉤の手に曲がっている。スツールの向こうの床に、何か茶色いものが見えた。

 あれは……靴ではないか?

 息を詰めて進んでいった。カウンターの陰になった部分を覗き込む。

 人が仰向けに倒れていた。グレーのスーツを着て、赤茶色のネクタイを締めた男性だ。

「どうしました?」尾崎は男性のそばにしゃがんで声をかけた。「大丈夫ですか」

 だが男性からは反応がない。ワイシャツの腹部に血の痕があった。刃物で刺されたのだろう。

 男性の顔を見て、尾崎は思わず眉をひそめた。

 彼は口の中に何か含んでいるらしく、頬が膨らんでいる。白目を剥いていることから、窒息したのではないかと思われた。

「しっかりしてください。わかりますか?」

 尾崎は男性の頬を軽く叩いてみた。それから相手の首筋に手を伸ばし、総頸動脈に触れた。脈はまったく感じられない。すでに体温が低くなっているのがわかった。胸を確認してみたが、呼吸もしていない。

 ──くそ、手遅れだった……。

 もしかしたら、犯人はこの男性を殺害してしまってから、警視庁にメールを送ったのではないだろうか。この現場を離れ、遠く離れた安全な場所からメール送信したのではないか。そうであれば、連絡を受けた時点ですでにこの男性は死亡していたのだ。

 悔しい、と思った。犯人の正体がわからない以上、尾崎たちがこの犯行を止めることはできなかった。だがそれにしても、何か方法はなかったのかと考えてしまう。卑劣な犯人に振り回されることが我慢ならなかった。

 ひとつ深呼吸をしてから、尾崎は遺体に顔を近づけた。

 口の中に何が入っているのか気になった。少し開いている唇の間から、黒いものが見えている。しばらく観察してみて、その正体がわかった。

「土だ。口の中に土を押し込まれている。いや、食わされたというべきか?」

「尾崎くん……」

 広瀬の声が聞こえた。小さな声だったが、何か重大な発見をしたという気配がある。尾崎は振り返った。

 広瀬は遺体から少し離れた場所にしゃがんでいた。ペットボトルやビールの空き瓶、古い雑誌などに交じって、何かが落ちていないか確認していたようだ。

「どうした?」

「これを見て。眼鏡が……」

 彼女は黒いフレームの眼鏡を指差していた。数秒それを見て、尾崎は息を呑む。

 楕円形のフレームには見覚えがあった。

「まさか……菊池さん?」

 尾崎はあらためて、倒れている男性の顔を確認した。眼鏡を外していたのと、苦しげに白目を剥いているのとで、すぐにはわからなかった。だが、たしかにそうだ。これは同じ深川署の刑事課に所属する、菊池信吾班長だった。

「ちょっと待ってくれ!」頭が混乱して、考えがまとまらなかった。「なぜ菊池さんがここにいるんだ。どうしてこんなことに……」

 かつて、事件現場でこれほど動揺したことはなかった。広瀬の前だったが、恥ずかしいと思う余裕もない。尾崎は呆然としたまま、菊池の遺体を見つめた。

「今朝は……見ていないわよね」

 広瀬が尋ねてきた。我に返って、尾崎は記憶をたどった。

「そうだよな。今朝の会議では見ていない。昨日の夜は会ったよ。俺が捜査でミスをしたんじゃないかと、気にしてくれたんだ」

「だとすると、菊池班長は今朝までの間に……」

 そう考えるのが妥当だった。昨夜いつ菊池が外へ出ていったのか、同じ班のメンバーなら知っているはずだ。出かける前、彼は何か話していなかっただろうか。これまでの捜査で、何か気にしている様子はなかったか。

 尾崎はスマホを取り出し、上司に架電した。三コール目で相手が出た。

「加治山だ。何かあったか?」

「大森南で、廃業した大衆食堂を見つけました。中で……男性が死亡しています」

 電話の向こうで、加治山が唸り声を出した。

「奴のメールは本当だったか。わかった。詳しい場所を教えてくれ。こちらから応援を出して……」

「もうひとつ大事な報告があります。死亡していたのは菊池班長です」

「え……」

 さすがにこの情報には驚いたようだ。加治山は慌てた様子で尋ねてきた。

「菊池って、あの菊池か? いや……なんでそこに……。いったい何が起こった?」

「俺にもわかりません。廃屋に入って中を調べていたら、男性が倒れていて……」

 尾崎は現場の状況を伝えた。今、加治山の顔は見えないが、おそらく眉間に皺を寄せているに違いない。

「遺体の口の中には土が入っているんだな? どこから持ってきたんだろう」

「それは……」

 床の上はすでに広瀬が調べてくれている。尾崎は立ち上がって辺りを見回した。カウンターの端、壁の近くに洗面器が置かれていた。近づいて確認すると黒い土が入っている。遺体の口腔内のものとよく似た色だ。口に詰め込むときに使ったのか、大きめのスプーンが一緒に置いてあった。

「見つけました。カウンターの上に土があります」

 そのとき、尾崎は違和感を抱いた。土のにおいの中に、わずかな酸味があるように思えたのだ。

 よく調べてみると、洗面器の陰に調味料の容器がふたつあった。

 両目を見開いて、尾崎はそれらを凝視した。

「俺の勘違いかもしれませんが……」尾崎はふたつの容器を見ながら言った。「この土には、ソースとケチャップが混ぜられているかもしれません」

「何だと?」加治山が聞き返してきた。「ソースとケチャップ? おまえ、いったい何を言っているんだ」

 尾崎は広瀬を手招きした。話を聞いていた彼女は、洗面器の中を覗き込む。くんくんとにおいを嗅いでから、尾崎に向かって深くうなずいた。

「広瀬も同じ考えのようです」尾崎は言った。「被害者は、ソースやケチャップで味付けされた土を食わされたんですよ。ここにその容器があるんです」

「……信じられないな。犯人はどういうつもりなんだ」

「この現場を見て、ますます奴の考えがわからなくなりました」

 加治山はすぐに応援の刑事と鑑識課員を手配してくれるという。

 電話を切った尾崎は、軽く息をついてから遺体のそばに立った。冷たくなってしまった菊池を見ているうち、胸が苦しくなってきた。最後の瞬間、彼はいったい何を考えたのだろう。犯人の顔は見たのだろうか。何か話すことはできたのか。

 尾崎は菊池に向かって手を合わせた。

 広瀬は黙って隣に並んだ。だが、よほど衝撃が大きかったのか、彼女は遺体を拝むこともせず、菊池の顔をじっと見つめていた。



 午後二時から、深川署で臨時の捜査会議が開かれた。

 捜査開始から三日目。すでに何度かの会議を経て、刑事たちもこの場の雰囲気には慣れてきている。だが今回の会議には、普段とはまったく異なる緊張感があった。

 昨日まで自分たちとともに活動していた刑事が、今日になって遺体で見つかったのだ。親しく話したり、打ち合わせをしたりした者もいるだろう。食事をともにした者もいたはずだ。今、みな深刻な表情でこの会議に臨んでいた。

 捜査一課の片岡係長も、かなり険しい顔をしていた。普段は温厚で穏やかな表情を見せている人だが、今回ばかりは違う。ぴりぴりした空気の中、彼は話しだした。

「すでに聞いていると思うが、本日十二時二十分ごろ、大田区大森南にある元大衆食堂で男性の遺体が発見された。被害者は菊池信吾警部補、四十八歳。我々とともに捜査を行ってきた、あの菊池警部補だ。なぜこんなことになったかはわからない。だが、そうだな、まずは彼の冥福を祈らなければ……」

 誰からともなく刑事たちは立ち上がり、黙祷をした。

 みなが再び椅子に腰掛けるのを待ってから、片岡はあらためて口を開いた。

「昨日の菊池警部補の様子を知っている者はいるか?」

 彼は捜査員たちの顔を、左から右へと順番に見ていく。前から五列目に座っていた男性が手を挙げた。

 指名を受けて、彼は立ち上がる。

「菊池班の小田です」

 上司の菊池もそうだったが、小田も温厚な性格だ。大仏のような風貌で、同僚たちからよく飲みに誘われている。しかしその小田が今、ひどく険しい表情を浮かべていた。

「報告します。……昨夜、捜査会議が終わったあと、私は菊池班長と一緒にコンビニへ弁当を買いに行きました。戻ってきて食事をして、仕事を終えたのは午後十一時半ごろだったと思います。そこから先はそれぞれ別に過ごしましたので、班長がどうしていたかはわかりません。今朝になって班長がいないのに気づきました。同僚にも訊いたんですが、誰も班長を見ていないと……。おそらく夜の間に、ひとりでどこかへ出かけたんだと思います」

 そこまで喋ると、小田は下を向いて小さく息をついた。上司を亡くしたショックで、心ここにあらずといった様子だ。

「小田は夜、どこで寝たんだ。署の道場じゃなかったのか?」

 片岡が尋ねた。決して咎めるような調子ではなかったが、小田は敏感になっているようだ。緊張した顔で片岡を見つめた。

「おっしゃるとおり、道場で寝ていました。ですが、すぐそばに布団を敷いていたわけではなかったので、班長が出ていったことには気づきませんでした。……申し訳ありません」

「君に謝ってもらっても仕方がない」そう言ってから、片岡は咳払いをした。「君の責任を問おうというわけではないんだ。正確に、事実だけを聞かせてほしい」

「……はい」

 肩を落として小田はうなずく。同じ班の人間として、彼は心苦しく感じていることだろう。それを見ている尾崎もまた、辛い思いを味わっていた。

「菊池警部補がいないことに気づいたのはいつだった?」

「私が気づいたのは今朝、捜査本部に来たとき……たしか午前七時半ぐらいでした。朝食をとりに行ったんじゃないかと思いました。ですが八時になっても姿が見えないので、電話をかけてみたんです。でも、通じませんでした」

「誰かに呼び出された可能性は?」

「ネタ元の人物と近々会う、と言っていたのを覚えています。でも詳しいことはわかりません。コンビを組んでいた捜一の若手刑事も知らないと言っています」

「ひとりで行動したということか? うちの若手を連れていけば、こんなことにはならなかっただろうに……。まあいい、わかった」

 片岡は話を切り上げて小田を座らせた。小田は意気消沈という表情だ。菊池班のほかのメンバーも、沈痛な面持ちで幹部席を見つめている。

「次、鑑識課」片岡は捜査員席の一角に目をやった。「現場の状況を話してくれ」

 はい、と答えて本部の鑑識課員が立ち上がった。

「事件現場は大田区大森南の元大衆食堂で、三年前から廃屋になっています。勝手口の錠を開けて、犯人は中に侵入したようです。菊池班長の遺体は店舗部分、カウンターのそばで発見されました。腹部を刺されて動けなくなったところへ、口腔に土を押し込められたものと思われます。失血死ということになりますが、死亡推定時刻はまだわかっていません」

「おそらく、今日の未明だろうな」

「この土ですが、分析の結果、ソースとケチャップが混ぜられていたことがわかりました」

「尾崎たちからの報告どおりか。店にあった調味料が使われたのか?」

「いえ、現場にあった容器の賞味期限を確認したところ、まだ新しい商品でした。以前、その店で使われていたものではありません」

 驚いたという表情で、片岡は鑑識課員を見つめた。

「犯人が用意したわけだな。大衆食堂という場所を意識して、そんなことをしたんだろうか。それにしても趣味が悪い」

 尾崎も同じ意見だった。土と調味料という組み合わせに、まず違和感がある。しかも犯人はその「味付けした土」を被害者に食わせたのだ。まったく意味がわからなかった。

 そうだ。意味がわからないからよけいに不気味だと感じるのだろう。

「次は地取り班」片岡は議事を進めた。「大衆食堂周辺での聞き込みはどうだった?」

 地取り班の主任が立ち上がった。

「現場となった大衆食堂は今から三年前に閉店したものです。持ち主が様子を見に来ることもなく、ずっと放置されていました。昨日から今日にかけて、不審な人や車を見なかったか近隣で尋ねましたが、今のところ目撃情報は出ていません。建物の右隣は美容院なので夜は無人ですし、左隣は駐車場です。誰かが廃屋に出入りしたとしても、気づかれにくかったのだと思われます」

「最近、誰かが廃屋を下見に来ていたようなことは?」

「そういう情報も出てきていません」

 片岡は渋い表情で唸った。手元の資料を開いて内容を確認したあと、再び捜査員席のほうを向く。

「鑑取り班、菊池警部補の関係者についてはどうだ」

 捜査員席で捜一の鑑取り班メンバーが、いくつか言葉を交わしている。やがて初老の男性刑事が椅子から立った。

「まだ本格的な捜査はできておりませんが、今のところ、菊池班長と廃屋の持ち主との関係はわかっていません。このあと班長の奥さんにも話を訊きます。事件について何か心当たりはないか確認する予定です」

「わかった。詳しく話を聞いてきてくれ。いずれ遺族に対して、幹部が今回の件を報告しに行くと思う」

 気が進まない仕事だろうな、と尾崎は思った。菊池の直接の上司は刑事課長だ。彼と深川署の副署長あたりが弔問に行くことになるのだろうか。葬儀はいつ行われるのか。そのときには、深川署の同僚だった自分も参列することになるはずだ。奥さんの顔を見るのはかなり辛いことだろう。

 ──たしか、菊池さんには子供もいたんじゃなかったか?

 ますます気の滅入る話だ。尾崎は独身だが、残された者の気持ちは充分に想像できる。奥さんが取り乱していなければいいが、と思った。

 腕組みをしながら、片岡は言った。

「それにしても、こんなことになるとは……」彼はゆっくりと首を左右に振った。「現役の刑事が殺害されてしまった。犯人の目的は何なんだ? 誰か考えのある者はいるか」

 捜査員たちはみな黙り込んでいる。この場で何をどう言えばいいのか、考えがまとまらないという様子だ。

 そんな中、女性の声が聞こえた。

「意見を申し上げてもよろしいでしょうか」

 尾崎の隣で広瀬が手を挙げていた。物怖じしない性格だとわかってはいたが、ここで発言しようとするとは思わなかった。

「ああ、かまわない」

 片岡の許可を得て、広瀬は立ち上がった。

「動機については、ふたつの考え方ができると思います。ひとつは、菊池班長の捜査が犯人に及んだため、脅威だと感じた犯人が班長を殺害した、という考え方です」

 そうだな、と片岡は応じる。

「知らずに犯人と接触してしまった、ということか。聞き込みをしているうち何か妙だと気づいて、犯人にあれこれしつこく質問した。それで犯人は、菊池班長を邪魔だと感じて……」

 そこまで言って、片岡は首をかしげた。広瀬の顔を見ながら問いかける。
「しかし、菊池警部補は捜一の若手とコンビを組んでいた。ひとりだけ狙われるというのは妙だ」

 片岡の意見を聞いて、広瀬は何度かうなずいた。自分でもその説の弱さは心得ていたようだ。

「そこで、もうひとつの考え方なのですが……。ここ数日の捜査とは関係なく、犯人は最初から菊池班長を殺害するつもりだった、というものです」

「元から計画に入っていたとする見方か。……そうだった場合、話はかなり複雑になるぞ」

「ええ。動機は何か、ということですよね」

 そのとおり、と片岡は言った。

「手島恭介、白根健太郎、菊池信吾警部補。三人とも遺体はひどい状態だった。あんな手の込んだ殺し方をしたんだから、犯人には強いこだわりがあるに違いない。奴は三人の被害者に、同じように恨みを抱いていたんじゃないだろうか」

 たしかにそうだ、と尾崎も思った。

 強い恨みがないとしたら、犯行にかけた時間と労力が説明できなくなる。手島のときは庭に穴を掘って被害者を埋め、シュノーケルから水を流し込んで殺害した。白根のときは殺害後に両目を抉り、頭にポリ袋をかぶせた。菊池のときは腹を刺したあと、調味料を混ぜた土を口に押し込んだのだ。どれも大変な手間がかかることだった。

 広瀬はさらに続けた。

「手島と白根さんの関係もまだわかっていませんが、今度は現役刑事である菊池班長が殺害されました。私の意見を申し上げるなら、やはり最初から菊池班長も狙われていたのだと思います。一見、関係があるようには見えませんが、三人の間には何か繋がりがあったのではないでしょうか」

 片岡の表情は冴えない。だが彼は、広瀬の考えを否定はしなかった。

「君の意見は、今後の参考にさせてもらう。座ってくれ」

 一礼して広瀬は自分の椅子に腰掛けた。特に緊張したという様子もないし、達成感があるというふうでもない。単に、捜査員全体が意見を求められたから、自分の考えを述べたということだったようだ。

 片岡は幹部席に近づいて、管理官と何か相談している。ややあって、彼は再び捜査員たちのほうを向いた。

「菊池警部補が殺害されたことから、この捜査本部はさらに増員されることになった。警視庁の幹部たちも、事は重大だと考えている。警察の威信をかけて、必ず犯人を捕まえなくてはならない。全員、肝に銘じること」

 あちこちから、はい、という声が聞こえた。刑事たちはみな真剣な目をしている。

 そんな中、ドアを開けて廊下に出ていく男性がいた。耳にスマホを当て、誰かと通話しているようだ。捜査員たちはみな、彼に注目する。

 一分ほどのち、その男性刑事は戻ってきた。目礼をしたあと、彼は急ぎ足で片岡のそばに行く。何か報告があるようだ。

 片岡は彼の話を聞いていたが、やがて捜査員たちのほうに目を向けた。

「新しい情報が入った。菊池警部補の関係先に聞き込みをしたところ、昨夜、彼が会いに行ったネタ元のことがわかった。北野康則という男だ。一年ほど前から警察に協力するようになったらしい。第一の被害者・手島と同じように、暴力団・野見川組の仕事を手伝っていた人物だ」

 おや、と尾崎は思った。ここでも野見川組の名前が出てきた。こうなると、郷田と坂本がトラブルになった錦糸町事件は、やはり何か関係がありそうな気がする。

「至急、この北野という男を捜そう」片岡は言った。「そいつが何か知っている可能性がある。鑑取り班を中心に、捜査態勢を組み直すことにする」

 片岡は資料を開いて、ホワイトボードに人員の名前を書き出していった。

 尾崎と広瀬は早速、外出の準備を始めた。

※ 次回は、5/7(火)更新予定です。

見出し画像デザイン 高原真吾(TAAP)