#創作大賞2024に参加される方へ
「創作大賞」の特設サイトから、この朝日新聞出版の文芸部門が運営しているwebTRIPPERまで足を運んでくださった方もいらっしゃると思います。どうもありがとうございます!
このたび朝日新聞出版は、noteの投稿コンテスト「創作大賞」に協賛することになりました。「エッセイ」「ミステリー小説」「恋愛小説」「お仕事小説」と昨年も選考に参加した部門に加えて、「漫画原作」「創作漫画」「コミックエッセイ」部門の選考にも参加します(新規で参加する3部門の選考は弊社のコミック部門が担います)。
こんな作品と出会えたらという思いを改めて記しました。昨年と重なる部分もありますが、お読みいただけたら幸いです。
【エッセイ部門】
創作大賞発ではありませんが、noteの連載を大幅加筆していただき弊社から刊行した潮井エムコさんの『置かれた場所であばれたい』や、村井理子さんのふたご育児の日々を綴った『ふたご母戦記』や、漢方での体質改善や生活のダウンサイジングのための引っ越しなど日々のあれこれを綴り、大人気となっている群ようこさんの『生活』シリーズ(『ぬるい生活』から最新刊『たりる生活』まで全5巻)のような、「暮らし」に新たな視線を向けるようなエッセイをぜひお寄せいただきたいです。
【ミステリー小説部門】
昨年9月に弊社から刊行し、本屋大賞で第3位となった塩田武士さんの骨太な社会派ミステリー『存在のすべてを』は前代未聞の二児同時誘拐事件という「謎」が物語の冒頭に置かれていました。芥川賞を受賞した今村夏子さんの『むらさきのスカートの女』は、20言語以上に翻訳されているのですが、英語圏ではミステリー/スリラーとして読まれているようです。直木賞の候補にもなった宮内悠介さんの『ラウリ・クースクを探して』も、ラウリ・クースクは、いま生きているのか/生きているならばどこにいるのか/このラウリを追っている人物は一体誰なのか、という「謎」が物語を牽引している作品でした。
弊社としてはこのような、狭義ではなく広義にミステリーだと思えるような作品を期待してお待ちしています。
またwebTRIPPERで連載していた中山七里さんの『特殊清掃人』のような、お仕事×ミステリーなど、ミステリー以外のジャンル小説との掛け合わせがあるような作品にも、ぜひ出会いたいです。
【恋愛小説部門】
弊社から刊行している辻村深月さんの『傲慢と善良』が90万部を超えるベストセラーとなっています。また島本理生さんによる『憐憫』も大変な話題となりました。
これらの作品のような「大人」に向けた恋愛小説に出会えればと思っています。
【お仕事小説部門】
昨年、朝日新聞出版賞を授賞したのは、せやま南天さんの『クリームイエローの海と春キャベツのある家』でした。この作品は「お仕事小説」部門に投稿されていた作品でした。
仕事を頑張るための活力となるような、たとえば、旅・食べ物などがモチーフとなっているような作品をぜひお待ちしています。
【漫画原作部門】
電子書籍の「待てば無料」や「WEBTOON」などの電子連載作品が人気となっている現在、漫画原作の需要はとても高まっています。小説投稿サイトなどで人気の作品がコミカライズされ、多くの作品が電子書籍で読まれるようになりました。弊社の実績としては、貴志祐介さん原作『天使の囀り』のコミカライズなどがあります。漫画原作といっても小説のように描かなくても大丈夫です。今回私たちは絵がついた漫画となったときに物語が躍動し、次のページを急いでめくってしまいたくなるようなストーリーを読んでみたいと思っています。今流行りのジャンルを書いてみるのもよいですが、皆さんが面白いと自信をもって書けるストーリーをお待ちしています。
【創作漫画部門】
弊社ではホラーコミック雑誌『HONKOWA』とファンタジーコミック雑誌『Nemuki+』の2冊の漫画雑誌を刊行しています。弊社の漫画を知っている読者の皆さんはこの2冊のイメージを強く持っていると思いますが、今回私たちは朝日新聞出版の漫画のイメージとらわれない幅広いジャンルの作品を募集いたします。ホラー漫画で人気の『魔百合の恐怖報告』や今市子さんの大人気タイトル『百鬼夜行抄』のようなファンタジー作品ももちろんよいですが、恋愛や日常ドラマのような作品も大歓迎いたします。
【コミックエッセイ部門】
コミックエッセイは日常で起こる様々なことや、仕事や趣味で得た経験などをわかりやすく漫画で描いた作品です。特にペットとの生活を描いた作品などは動物好きの読者からとても反響があります。また、海外留学や離島生活などを描いた作品は、なかなか経験できない体験を読むことができるため読者の関心の高いジャンルのひとつとなっています。弊社ではリアルな車中泊ライフを描いた『#離婚して車中泊になりました』やパワースポット作家伊藤三巳華さんの『金運スピ散歩』がとても人気となっています。皆さんの身近にありながらもこれは面白いという日常を経験されていたら是非漫画で描いてみてください!そういったコミックエッセイをぜひ読んでみたいです。
などと各ジャンルについて、細かく記しましたが、我々が想像もしないようなところへ連れて行ってくれる作品を紡ぎ出す、新たな才能とお会いできることを心待ちにしています。
最後に改めてですが、創作大賞の特設ページはこちらです。
参加要項など、ご確認いただきまして、たくさんの方がご応募くださることを楽しみにしております!