
ロイヤルホストで夜まで語りたい・第19回「未知のおいしさに出会える場所」(稲田俊輔)
多々あるファミリーレストランの中でも、ここでしか食べられない一線を画したお料理と心地のよいサービスで、多くのファンを獲得しているロイヤルホスト。そんな特別な場での一人一人の記憶を味わえるエッセイ連載。
毎週月曜日と金曜日に公開中!
未知のおいしさに出会える場所
稲田俊輔
僕にとってロイヤルホストの思い出は、子ども時代の幸せな記憶に始まります。外食好きな家族だったので、行きつけのお店はいくつかあったのですが、僕が一番好きだったのは間違いなくロイヤルホスト。何ならそれ以外だと少しがっかりするほどでした。
まだ「お子様ランチ」でもおかしくない年齢でしたが、僕ははなからそれを拒絶し、大人と同じようなものを食べたがりました。もっとも、最初のうちは専らハンバーグです。ハンバーグは家でもよく作ってもらっていましたが、ロイヤルホストのそれは、やはり一味違いました。初めて食べた時は、ハンバーグの表面に焼き付けられた格子模様の焼き目にえらく感動したものです。そこから立ち昇る香ばしい香りは、お店に入った瞬間から感じる、ワクワクするような「レストランの匂い」そのものでした。
稲田俊輔(いなだ・しゅんすけ)
1970年、鹿児島県生まれ。料理人、文筆家。
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