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ロイヤルホストで夜まで語りたい・第2回「クイズ★どこの店舗でしょ〜か!?」(朝井リョウ)

多々あるファミリーレストランの中でも、ここでしか食べられない一線を画したお料理と心地のよいサービスで、多くのファンを獲得しているロイヤルホスト。そんな特別な場での一人一人の記憶を味わえるエッセイ連載。
毎週月曜日と金曜日に公開中!

クイズ★どこの店舗でしょ〜か!?

朝井リョウ

 第1問。
 もう10年以上前、会社員だった私は、とにかく週末の到来を心待ちにしていました。平日も執筆はしていましたが、やはり時間的にも体力的にも限界があり、じっくりと小説に集中できる土日が待ち遠しくてたまらなかったのです。
 そして、そんな大切な2日間の始まりとして選んでいたのが、このロイヤルホスト✗✗✗店でした。
 理由は簡単。その店舗は、ロイヤルホストの中でも珍しく、朝食ビュッフェを実施しているのです。
 土曜の朝になるたび、私は早起きをして東京を自転車で疾走し、6時半から10時半までならば時間無制限で楽しめるロイホ特製朝食ビュッフェを楽しみ尽くしていました。あのパンケーキが食べ放題であることはもちろん(しかも食べたい分だけオーダーする仕組みなので、毎回焼き立てをいただけます)、私は通常営業時にはお目にかかることのできないSSRメニュー“焼きそば”に夢中でした。それ以外にも豊富に取りそろえられたラインアップをぐるぐると何周もしながら、結局、制限時間ギリギリまでその店舗に居着いていました。スタッフの方々からしたら、毎週末決まって朝から長居する(しかも異常にパンケーキをオーダーする)鬱陶うっとうしい客だったと思います。その節は大変申し訳ございませんでした。
 とにかく、兼業に奔走していたあのころは、土曜日の朝の朝食ビュッフェが私の心のオアシスだったのです。あの、ロイヤルホストの様々なメニューが食べ放題という夢のような時間に、当時の私は間違いなく支えられていました。
 ではそろそろ参りましょう。
 クイズ★どこの店舗でしょ〜か!?
 正解は……そう、ロイヤルホスト東新宿駅前店でした〜!
 朝食ビュッフェを実施しているという時点で正解の可能性のある店舗は仙台花京院店、東新宿駅前店、八丁堀店、新横浜駅ビル店、横浜駅前店、福岡の天神西通り店に絞られ、そこからさらに都内に限れば東新宿駅前店と八丁堀店の2店舗のみ、となります。流石に1問め、正解に辿り着いた方も多いのではないでしょうか。
 それでは、次の問題に行ってみましょう!

 第2問。
 きっかけは、出版社を通じて送られてきた、とある高校生からの1通の依頼書でした。
 その依頼書のタイトルは、『著作権の確認と使用許諾についてのお伺い』。読んでみると、9月上旬に行われる文化祭で私の小説を演劇として上演したい、とのこと。
 即OKの返事をしたわけですが、私が気になったのはその依頼書のあまりにもしっかりとしたたたずまいでした。署名欄には“3年◯組クラス代表”の文字と氏名が明記されていましたが、社会人経験を積んだ大人から届く依頼書のたぐいと何の遜色もなかったのです。
 気になった私は、その高校の文化祭について調べてみました。そして度肝を抜かれました。
 3年生の全クラスが自分たちの教室を劇場に作り変え、1回80分のステージを1日4公演、計8公演行う。その完成度の高さは有名で、整理券は瞬時になくなる。ちまたでは“日本一の文化祭”と呼ばれており、その演劇をやりたいがためにこの高校を受験する中学生もいる――。
 当日、私はその演劇を観に行きました。そして、度度度度度肝を抜かれました。
 もともと教室だったとは思えないお手製の劇場。プロ顔負けのセット、過不足なく再構成された脚本、胸に迫る各キャストの演技。何もかもが想像をはるかに超えるクオリティで、高校生たちの熱量による全力タックルをらったような気分でした。あまりのエネルギーにふらふらになりながら帰路に就いた私は、思わず最寄りのロイヤルホストに入りました。
 9月上旬、当時のロイヤルホストは、桃のデザートフェアを展開していました。私はこのフェアが心底大好きで、期間中、何度店舗に足を運んだかわからないほどです。あっという間に、注文した桃のパフェが届きました。高く伸びるパフェのてっぺんには、あの高校生たちの魂のようにピカピカに光る桃が丸ごと載っていました。
 ゆっくり糖分を補給しながら私は、先ほどまで訪問していた空間に思いをせました。青春という言葉には収まりきらない爆発的なエネルギー。損得勘定のない世界で生み出された、たった2日間のための舞台。私は、彼ら彼女らの高校最後の夏にほんの少しでも関わることができた喜びに浸りつつ、自分はもうあの場所からずいぶん遠くまで来てしまったんだなと感じ入りました。それはもちろん物理的な話ではなく、大人になったからこそ頼める価格帯のパフェを贅沢に楽しんでいることに対して、です。あの子たちの打ち上げはきっと、美味しい食べ物を用意せずとも大盛り上がり確定でしょうから。
 ではそろそろ参りましょう。
 クイズ★どこの店舗でしょ〜か!?
 正解は……そう、ロイヤルホスト国立駅前店でした〜!
 “日本一の文化祭”という情報から国立高校を思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。そうなると正解に一気に近づけますね。気になった方はぜひ「国立高校 文化祭」で検索してみてください。何もかもに圧倒されるはずです。
 それでは、次の問題に行ってみましょう!

 第3問。
 友達になりましょうよ、私たち――その夜私は、人生で初めて、そんな台詞を口にしかけました。
 数年前のことです。私は、会社員時代の元上司と映画を観に行く約束をしていました。勤めていたときは上司、部下という関係に過ぎませんでしたが、当時から私はこっそり「違う形で出会っていたら、この人とはもっと趣味の話とかをするような関係性になっていたかもしれない」なんて思っていました。その人の好む本や映画、そしてそれらへの感想に、興味と共感を抱いていたのです。
 その元上司とは、私が退社してからも、たまに連絡を取っていました。
 あるとき、とある映画の話になりました。海外で既に公開されている話題作で、日本での公開が近づいていたのですが、私はその前に同監督の過去作を観ておきたかったのです。そんな話をしたところ、過去作が都内のミニシアターでリバイバル上映されることがわかり、2人で観に行くことになりました。
 元上司の退勤後、劇場近くのカフェで落ち合い、お目当ての作品を並んで鑑賞しました。帰路、最寄りのロイヤルホストに入り、映画の感想を話しながら夕食を摂りました。私はそのとき、“国産豚ポークロースステーキ ~ジンジャーバターソース~”を頼みました。黒×黒ハンバーグと迷ったのですが、こってり気味の作品を観たあとだったので、あの旨味たっぷりの豚肉と付け合せの野菜にも相性ぴったりなバターソースで、もっとこってりに浸りたかったのです。
 映画の感想をひとしきり話し終えたあとのことでした。元上司がふと、「俺、友達がいない気がするんだよね」とこぼしたのです。
 2人とも30歳を超えた男性同士ということもあってか、ふいに現れた友達という単語は、とても新鮮に響きました。
 元上司はこう続けました。
「なんか、家族でもない会社の人でもない、普通に映画の話とかできる友達がいないなって思って」
 じゃあ。
 友達。
 に、なりましょうよ、私たち。
 私の舌の上に、そんな言葉が一瞬、現れました。でも、コク深いバターソースに足を滑らせたのか、その言葉たちが声として放たれることはありませんでした。
 それ以来、2人で出かける機会には、まだ恵まれていません。
 ではそろそろ参りましょう。
 クイズ★どこの店舗でしょ〜か!?
 正解は……そう、ロイヤルホスト道玄坂店でした〜!
 過去作をリバイバル上映しそうなミニシアターの立地から逆算すれば、もしかしたら正解に辿り着けたかもしれませんね。そうです、お察しの通り、問題の難易度は少しずつ上がっています。次はぜひ当ててみてくださいね!

 第4問。
 その日の私は、藤井隆さんのリリースツアー『Music Restaurant Royal Host Release Tour 2022』のファイナル公演に参加していました。
 まずはこの『Music Restaurant Royal Host』という名アルバムに触れる必要があります。共に生誕50年を迎えた藤井隆さんとロイヤルホストがコラボレーションした、奇跡的なアルバムなのです。ジャケットから歌詞カードからプロモーション動画から、とにかく隆とロイホが最高のタッグをお届けしてくれています。
 そのアルバムを引っ提げたツアーの千秋楽ということで、会場は大興奮。種類豊富なグランドメニューを彷彿ほうふつとさせる色とりどりの楽曲によるセットリストで大満腹ご馳走様という様相だったのですが、個人的に印象的だったのは藤井さんがお召しになられていた衣装でした。
 実際にロイヤルホストのスタッフが使用している制服が提供されたそうで、序盤は白いシャツと緑色のエプロンでクルーの衣装。中盤では緑色のエプロンの代わりに白いベストを着用し、クルーからシフトリーダーに。後半はついにコック服でステージ上を舞い、最終的には料理長が被る長いコック帽を振り乱しながら最高のパフォーマンスを繰り広げていらっしゃいました。ライブを通して、とある店舗の中で1人の若者がクルーから料理長まで成長していく姿を見せていただけたような、そんな感慨深い気持ちになったものです。
 ではそろそろ参りましょう。
 クイズ★どこの店舗でしょ〜か!?
 正解は……そう、ロイヤルホスト恵比寿ガーデンホール店でした〜!
 え?
 ええ、そうですね。存在しませんよ、そんな店舗は。
 何ですか? その目は。
 申し上げておきますが、ツアーファイナルの会場だった恵比寿ガーデンホールは確かにあの日、ロイヤルホストの店舗そのものだったんですよ。だって、グッズとしてオニオングラタンスープでお馴染みのオリジナルキャセロールまで販売していたのですから。そんなのもう、ロイヤルホスト恵比寿ガーデンホール店じゃないですか。
 その不信感たっぷりの目つき、やめられますか? インチキではありませんよ。正解した方もきっといらっしゃるはずです。
 はい、次の問題にいきますよ。

 第5問。
 その日私は、どの店舗でもかなえられなかった夢を、遂に叶えました。
 唯一ロイヤルホストに関する難点を挙げるとすれば、とにかく食べたいものが多すぎること。これに尽きます。今日は久しぶりにあの栗の風味が嬉しいコスモドリアを食べるんだ! なんて決意していても、店舗に入ってしまえば最後、まずは季節ごとに展開されるユニークなフェアメニューに目が奪われ、徐々に最近ご無沙汰だった他の定番メニューにも視線が流れ……結局、あれもこれも食べたいという欲張りな気持ちに頭をむしることになります。いつも、2食に亘って居座ってしまえたらいいのに、沢山頼んでゆっくり時間をかけて楽しめればいいのに、なんて思います。
 また、これはロイヤルホストに限った話ではありませんが、いくら大好きなものでも同じものを2つ以上は頼みづらい、という点も挙げられます。本当はこのメニューを複数頼みたいんだけどそんな注文しにくいな、と、気が引けてしまうのです。
 でも、これらの願いが、ある場所ではバッチリ叶う時代が到来いたしました。
 早いですが、参りましょう。
 クイズ★どこの店舗でしょ〜か!?
 正解は……そう、ロイヤルホスト自宅店です!
 やめてください、ブラウザバックするのは!
 そうです。新型コロナウイルスの蔓延まんえんを機に商品ラインアップを拡大してくれたロイヤルホストの冷凍商品宅配サービス、ロイヤルデリのおかげで、私たちは自宅を店舗化することもできるようになったのです。
 私はずっと、斬新なフェアメニューを前にして結局選べないことの多いコスモドリアを自宅に常備しておきたいと思っていました。アンガスサーロインステーキについてくるマッシュポテトももっと沢山食べたかったし、お皿に残ったパスタソースにパンを擦り付けたかったのです。そういう願いを、ロイヤルデリは全て叶えてくれました。
 何より嬉しかったのは、オニオングラタンスープを大量注文できたこと。そして、その中に好きなだけパンとチーズを追加して、スーパーギルティなオニグラを爆誕させられたことです。気持ちが塞ぎがちなコロナ禍でしたが、店舗ではできなかったことを自由に楽しませてくれたロイヤルデリの存在に、当時の私は大いに救われました。
 
 思えばロイヤルホストは、幾つかの意味で、私にとっては自由の象徴でした。
 
 一つ目の意味は、私自身の自由さです。
 まず、この原稿を執筆している2024年7月時点、私の故郷である岐阜県にロイヤルホストは出店していません。つまり、少なくとも私が上京した18歳までは、行きたくても行けない場所だったのです。
 上京して大学生となり、アルバイトを始め、自分で稼いだお金でファミリーレストランに行けるようになりました。その後、売文業を始めたことで自由に使えるお金が増え、行ける店の選択肢がロイヤルホストにまで広がったとき、私は、“行きたいときにロイヤルホストに行ける”以上の自由ってこの世にあるだろうかと思いました。それくらいの喜びを感じたし、自分が手にする自由のサイズとして非常にしっくりきたのです。
 それからというもの、いつ誰と行っても間違いなく満足できるロイヤルホストの風景は、私の人生の様々な場面の背景となっていきました。
 新潮社や移転前のKADOKAWAで仕事があるときは神楽坂店へ。ここで私は沢山の原稿を書き、ゲラをチェックし、メールを返しました。この店舗で生まれた作品も多いです。
 講談社で仕事があるときは音羽店へ。お会計をしようとしたとき、店員さんが、私がロイヤルホストについて語っている雑誌の誌面を笑顔で見せてくれたことがありました。
 武道館でライブを観たあとは九段下店に集合。感想戦で盛り上がるあまり閉店まで居座ってしまい、【ハイウェイを走る車のテールランプの光が、無数の赤い光の帯となって、暗い夜の静寂を流れていきます】で始まるあの閉店アナウンスを何度聞いたことか。
 姉の結婚式のあとに寄ったのは高輪店、会社員時代の同期の結婚式のあとに寄ったのは銀座インズ店でした。江古田店にはガラスで囲われた個室があり、そこで雑誌の収録をしたこともあります。藤井隆さんによる『Music Restaurant Royal Host Tour 2022 ランチショー・ディナーショー』が行われた桜新町店では、とあるドキュメンタリー番組の撮影をしました。静岡で開催されていたさくらももこ展へ行く前には新横浜駅ビル店で腹ごしらえをしたし、朝の生放送番組に出演したとき、わざわざ汐留のスタジオまでスタッフやシェフの方々が私の大好きな梨のパフェを持ってきてくださったこともありました。
 えら過ぎもしない、貧乏過ぎもしない、人間としてちょうどいいくらい、を表す例として“トンカツ”が選ばれている有名な言葉があります。私にとってのトンカツは、ロイヤルホストなのだと思います。店舗に行くでも自宅に届けてもらうでも、楽しみたいときにロイヤルホストを楽しめる。それが、私の掌が摑みたかったちょうどいい自由さなのです。
 
 そして、私はロイヤルホストからもう一種類の自由さを受け取っています。それは、世の中に何かを提供する、という行為における自由さです。
 
 スペイン・バスク料理フェア、南フランス・ニース料理フェア、食旅!ボストンフェア……店舗を訪問するたび、そのフェアメニューのユニークさには毎度目を見開いてしまいます。ファミリーレストランとは慣れ親しんだメニューを楽しむ場所、という固定観念をブチ壊すように、ロイヤルホストで初めて食べた料理や食材が私には沢山あります。
 経営素人の甘い妄想でしかありませんが、ロイヤルホストのフェアメニューは常に、開発側にいる誰かの個人的な確信から全てが始まっているように思えるのです。独特のフェアメニューからは毎回、この季節はこの食材が定番だろう、今はこれが流行っているのだろうという安易な目論見ではなく、世界中の料理や食材を常に大量にインプットしている人だけに許された台詞「ま、騙されたと思って食ってみなよ」が聞こえてくる気がするのです。そして、そんな個人的な確信のもとに一流の仕事が集結しているという構造が、ものづくりとしてとてもまぶしく、そして美しく見えるのです(ちなみに、藤井隆さんの音楽活動にもこの眩しさと美しさを感じることが多く、両者のコラボレーションの納得感はこの辺りからも醸し出されている気がします)。
 本を作っていると、自分の中にしかない確信をどれだけ信頼していいのか迷う瞬間が多々あります。今思えば、ロイヤルホストで(非常識にも)多くの原稿を書いたり沢山の時間を過ごしてきたのは、季節ごとに変わるフェアメニュー陣から「アンタ、自分の確信を信じな」と励まされていたからかもしれません。一つ一つの料理から感じられる細やかな工夫やこだわりから、ものづくりにおける妥協のなさがどれだけ受け手の胸を打つか、痛感していたからかもしれません。
 自由に振る舞うロイヤルホストを、楽しみたいときに楽しめる自由。この奇跡的な幸福が少しでも長く続く世界であることを、心の底から祈っています。

 ということで、最後の問題です。
 
 私には、中学時代の友人の御両親と文通をしていた時期があります。
 その友人とは(私が一方的にそう思っていただけかもしれませんが)、他の同級生とはどこか違う、強いつながりを感じていました。もしかしたら一生の友になるのかもしれない。そんな特別な光のようなものを、少なくとも私は感じていました。
 でも、あるときから、その友人とは二度と会えなくなってしまいました。もう10年以上、私だけが歳を重ねています。
 とあるきっかけで、その友人の御両親と手紙を送り合うようになりました。御両親は、その友人が私の本を読んでくれていたこと、私の話をしてくれていたこと等、私の知らない彼の姿を沢山伝えてくれました。私も、私から見たその友人の姿を、彼が放っていた不思議な輝きを、精一杯伝えました。やりとりはしばらく続きました。
 ずっとこのまま文通を続けるわけにもいかない――きっとお互いがそんな風に感じていたタイミングでした。私の小説の舞台化が発表され、御両親がずっと大ファンだった役者が出演することがわかったのです。まるで元からそうなることが決まっていたかのように、この舞台の座席を2人分御用意するので、それを観に来ていただいて手紙のやりとりを終えましょう――そんな運びになりました。
 舞台鑑賞後、地元に戻られた御両親から届いた最後の手紙には、舞台の御礼に加えて、こんな主旨の文章がつづられていました。
 『実はあの後、あなたが色々なところで話しているロイヤルホストというところに初めて行ってみました。とってもおいしくて、本当にいい思い出になりました。ありがとう』
 では、参りましょう。
 クイズ★どこの店舗でしょ〜か!?
 正解は……今でもわかりません。
 劇場の立地や帰路の交通機関から推理しようと思えばできるのですが、はっきりと店舗名を伺ったことはないので、正確なことはわからないのです。
 でも、どこの店舗だとしても、何を食べたのだとしても、お二人が包まれただろう幸福感だけは手に取るようにしてわかります。ロイヤルホストに行ったのならば、どこの店舗でもどんなメニューでも、絶対に笑顔になれるから。

朝井リョウ(あさい・りょう)
1989年、岐阜県生まれ。小説家。

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