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ロイヤルホストで夜まで語りたい・第15回「ロイヤルホスト慕情」(織守きょうや)

多々あるファミリーレストランの中でも、ここでしか食べられない一線を画したお料理と心地のよいサービスで、多くのファンを獲得しているロイヤルホスト。そんな特別な場での一人一人の記憶を味わえるエッセイ連載。
毎週月曜日、水曜日、金曜日に公開中!

ロイヤルホスト慕情

織守おりがみきょうや

 私にとって外食チェーンのファミレスは、愛すべき日常の一部だ。しかしその中でロイヤルホストは、よそいきとまではいかないまでも、ちょっとだけ特別感のある場所だ。ロイヤルホストの思い出を書いてほしい、と依頼をいただき喜んで受けたはいいものの、どのエピソードを書こうか迷うくらいにはたくさん思い出がある。 
 たとえば、近所の店舗へモーニングを食べにいったことがある。新型コロナウイルスの自粛期間が明けてしばらくして、まだ外食には少しためらいが残っていた時期だった。久しぶりの外食をするにあたり、平日の朝に、駅から離れた場所にある店舗で食事をするなら大丈夫ではないかと考えてのチョイスだった。ロイヤルホストはモーニングのメニューが豊富で、たまご料理やパンを選べ、スープをアサイーボウルに変更できるなど、自分好みのセットを作ることができる。私はほぼ迷いなく、オニオングラタンスープとサラダつきの、ロイヤルホストモーニングをチョイスした。しかし、パンについては難しい選択を強いられた。英国風パンか、モーニング英国風パンにするか、プラス220円でパンケーキに変更するか。

織守きょうや(おりがみ・きょうや)
1980年、イギリス、ロンドン生まれ。小説家。

続きは『ロイヤルホストで夜まで語りたい』をお読みください!

初回限定特典には、一色美奈保さんによる描き下ろしイラストを使用したステッカーつき。書籍限定で藤井隆さんとハリセンボンの近藤春菜さん・箕輪はるかさんによる特別鼎談も収録!詳しくは下記URLをご確認ください。