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【クリキャベ感想まとめ】出会えてよかった、noteにあふれる声!!ーーせやま南天・著『クリームイエローの海と春キャベツのある家』帯に掲載!みなさんからの感想の全文をご紹介

創作大賞2023(note主催)で朝日新聞出版賞を受賞した、
せやま南天さんのデビュー作『クリームイエローの海と春キャベツのある家』が4月5日(金)に発売となりました。
帯には、著者のせやま南天さんがnoteに投稿していた「クリームイエローの海と春キャベツのある家」にいただいていた感想の一部を掲載しています! 
今回は、帯に掲載した感想の全文をご紹介いたします!

【内容紹介】
家事代行歴3ヶ月・津麦の新しい勤務先は、5人の子どもを育てるシングルファーザーの織野家。
一歩家の中に入ると、そこには「洗濯物の海」が広がっていた──。
仕事や家事、そして育児……
何かを頑張りすぎているあなたへ贈る物語。
読めば、心がふわりと明るくなる。期待のデビュー作!

せやま南天著『クリームイエローの海と春キャベツのある家』(朝日新聞出版)帯(表4)

■帯に一部を掲載させていただいたみなさんの感想、全文はこちら


そもそも家事が苦手な主婦です。主婦をやっていることにずっとコンプレックスがあります。他に何もできないし、主婦もできない自分がいつも情けなくて。でもこの小説を読んで、他の家が良く見えてるだけかもしれない、みんな一生懸命やってるし、向き不向きだってある、という、当たり前なのかもしれないけれど気づきにくいことに気づかせていただいた気がします!

クリームイエローの海と春キャベツのある家(4/4章)
/小説
#創作大賞2023 のコメントより)
(吉穂みらいさん)


最後まで読ませていただきました。それぞれの気持ちが瑞々しく描かれていて、グッと引き込まれるお話でした。
3章目(単行本では7節)の、手からこぼれ落ちた水滴が海になり、
「海の中に、大事なものも、厄介なことも、いろんなものが溶けたり、浮かんだりして漂っている。その水を、掬すくえる人になりたい。」
のところ、とても胸を打ちました。だから、こちらにコメントさせていただきました笑。
海とキャベツが、なんだかさらに好きになりました。心がぎゅっとなる素敵なお話をありがとうございました😊

(クリームイエローの海と春キャベツのある家(3/4章)
/小説
#創作大賞2023 のコメントより)
(琲音さん)

(あおモさん)


登場人物の情景が目の前に浮かんで夢中で読ませていただきました。
出だしのなんとも言えない清涼感と何より内容がハマる😂
私も1人になったらきっとこうなるぜ。と思いながら、めちゃ共感しながら読ませていただきました。

クリームイエローの海と春キャベツのある家(1/4章)
/小説
#創作大賞2023 のコメントより)

奥さんいないと、ほんと取り捨ての毎日で10日が活動限界だと思います。子どもたちの揺れる心も胸が締め付けられるような想いで読ませてもらっています。
もう共感しかありません😂

(クリームイエローの海と春キャベツのある家(3/4章)
/小説
#創作大賞2023 のコメントより)

(infocusさん)

(もつにこみさん)

(きたこさん)

とても面白かったです。
うちの会社には訪問介護の事業所があり、そこでご自宅にお伺いし料理や洗濯、掃除などを行うことがあります。
だから津麦さんの苦悩や朔也さんの憤りなどなんとなく分かりました。

それでも津麦さんの真摯な仕事と真剣な想いが少しずつ織野家に受け入れられてく様子がとてもリアルでそしてあたたかく、読んでいるこちらも胸が熱くなりました!

クリームイエローの海と春キャベツのある家(4/4章)
/小説
#創作大賞2023 のコメントより)
(コッシ―さん)

最後まで一気に読ませてくれる、とても素敵な小説でした。
安富さんがいい位置にいて、津麦の心を支えているのが印象に残りました。
それぞれの家庭にはそれぞれの形があり、ひとつに決めつけてはいけない。マンションのすぐ隣の同じ間取りの部屋でも、違う世界が広がっている。何ごとにも通じるなと思いながら読みました。
また、キャベツがいいですね。物語をひとつにまとめていると思いました。
ありがとうございました。いい小説に出会えてうれしかったです。

クリームイエローの海と春キャベツのある家(4/4章)
/小説
#創作大賞2023 のコメントより)
(ローリーポーリーさん)

(largecedarさん)

コラム ー帯の制作の裏側ー


実は『クリキャベ』、「帯」でかなり苦戦しました……。

帯をつくる時、最初に行うのが、文字要素=ネームを決めることです。
ネームを決めなければ、デザイナーさんにデザインを決めていただくことは出来ません。

帯について、最初にデザイナー・松さんと話し合っていたとき、こんなことを話していました。

装画はnote出身のぷんさんにお願いするのがいいかもしれない。
あと、帯には作家さんのコメントじゃなくて、
その応援してくれている人の感想を入れた方がいいのでは?

【クリキャベ編集日記-その5- 編集者K・カバー編】より


ということで、帯にnoteでいただいている感想を入れよう!とは思っていたものの……それ以外は何も決まっていない!
そんな状態で、最初のネーム案を考えました。

【クリキャベ帯・第1案】
〈表1(表1とは表側のことです!)〉
◆第2回note創作大賞 朝日新聞出版賞受賞!
◆あなたをやさしくつつみこむデビュー作
◆読者から圧倒的な共感の声!!
          →みなさんからの感想

感想が入るから……帯にはあんまり言葉が入らないな!これくらいなら入るかな!と思い、ひとまず考えたものです。


そのころ、せやまさんから
・帯には「家事代行」というワードはどこかに入れたい
というご提案をいただきました。

「家事代行」は入れたいし、
それに、まだまだ伝えたい『クリキャベ』の魅力があるよな……表1に入れたい言葉たくさんあるな……と思いながら、書店をぐるぐる何周もして、
編集者の先輩やせやまさんとたくさん話し合ってできた最終案がこちら。

【クリキャベ帯・第2案】
〈表1〉
◆創作大賞2023(note主催)お仕事小説部門 朝日新聞出版賞受賞!
◆この物語に救われたと書籍化希望の声、続々!
◆誰かと比べなくていい。
「家事」「仕事」「育児」
何かを頑張りすぎているあなたに
◆心がふわりと明るくなる
待望のデビュー作
◆家事代行歴3ヶ月・津麦の新しい勤務先は
5人の子どもを育てるシングルファーザーの織野家。
一歩家の中に入ると、
そこには息苦しいほどの
“洗濯(クリームイエロー)ものの海”が広がっていた――。

〈表4(表4とは裏側のことです)〉
みなさんからの感想

考えた末、
みなさんの感想は表4にまとめることにしました。(できるだけ多く感想を入れたかったので!)

ポイントは読後感を入れることでした。
『クリキャベ』をもう一回読み返してみる……
一番に思い浮かんだのは読後感とは違うかもしれないけれど、
「誰かと比べなくていい」という言葉でした。

でも、感覚を言葉にするのって難しい……。そんな時、先輩に進められたのが、類語辞典!

『クリキャベ』の読後感って
なんとなく……心が軽くなる感じ。
「心が軽くなる」の類語を調べると、「気分が晴れる」「肩の荷がおりる」とか。

うーーん。

『クリキャベ』は、
読んだら世界がガラッと変わって見える物語ではなくて、
気持ちがやさしく晴れていくような、
ほんの少しだけ、明日が明るくなる……そんな物語。

「ふわり」って感じなんだよなぁ……。
「ふわり」!ってかなり合った表現なのでは!?
ということで、最終的には「ふわり」という言葉を用いて、
「心がふわりと明るくなる」と、『クリキャベ』の読後感を表現しています。

せやま南天著『クリームイエローの海と春キャベツのある家』(朝日新聞出版)帯(表1)

帯のデザインでも行き詰まるところがありましたが、
最後には切り貼りして良いパターンを探しました!
(これもまた先輩のアドバイス!
文字要素を少し削り、デザインを少し工夫して見やすさを重視しました!)

切り貼りで色々とパターンを試している様子。実は、全て少しずつ違うパターン。

そして、完成した帯がこちら!!!

せやま南天著『クリームイエローの海と春キャベツのある家』(朝日新聞出版)帯

帯の表4には、みなさんの感想が入り、
言葉もデザインも最後までこだわった帯になりました。

ぜひ書店でご確認いただけますと嬉しいです!


書籍編集部K

せやま 南天(せやま・なんてん)
1986年生まれ。京都府出身。創作大賞2023(note主催)にて朝日新聞出版賞を受賞。
受賞作『クリームイエローの海と春キャベツのある家』でデビュー。
note:https://note.com/s_yama_nanten/
X:https://twitter.com/s_yamananten

■せやま南天・著『クリームイエローの海と春キャベツのある家』
■2024年4月5日(金)発売
■1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN 978-4-02-251977-1

せやま南天著『クリームイエローの海と春キャベツのある家』(朝日新聞出版)