どこの国のカバー? 芥川賞受賞作『むらさきのスカートの女』は17言語23か国・地域で翻訳が決定しています!
6月7日に文庫版が発売となる今村夏子さんの芥川賞受賞作『むらさきのスカートの女』は、17言語23の国と地域(アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、トルコ、ルーマニア、デンマーク、ポーランド、チェコ、クロアチア、セルビア、中国、台湾、マカオ、香港、韓国、ベトナム、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランド)での翻訳版の刊行が決定しています。
すでにカバーデザインが決定している言語(国)のカバーを紹介します。
(1) 中国(簡体字版)
現在のところ唯一タイトルを改題して刊行される翻訳版です。
(2)台湾(繁体字版)
むらさき色のカバーをつけて限定版も発行されていました。日本版と同じイラストを使用されている、今のところ唯一の翻訳版です。
(3)アメリカ(英語版)
作中では「むらさきのスカート女」も「黄色いカーディガンの女」も眼鏡をかけているとう描写はないのですが、観察者・黄色いカーディガンの女のメタファーとして眼鏡を描かれているのかなと想像します。
(4)イギリス(英語版)
実物は、白い文字の部分に特殊加工を施してある贅沢なデザインのカバーです。
(5)スペイン版
赤いシャツにむらさきのスカートの組み合わせは、日本ではなかなかみない色彩感覚だなと思いました。
(6)フランス版
あれ、むらさきのシャツでは? と思いましたが、あまり細かいことは気にしないお国柄なのかもしれません。
(7)イタリア版
情熱的な色遣いが印象的でした。
(8)ポーランド版
背景に描かれている植物は竹なのかな? こんなふうにオリエンタルなイメージを描くのだなと思ったカバーでした。(勝手な解釈でまちがっているかもしれません)
(9)チェコ版
この画像だとわかりにくいのですが、文字の部分にむらさきの箔が使われていて、こちらも贅沢な印刷のカバーです。
(10)韓国版
もっともはやく刊行された翻訳版です。かわいらしいけれど、すれ違う二人の女が象徴的に描かれていて素敵なカバーだと思いました。
すべてのカバーの発行国、すぐにおわかりになったでしょうか?
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